螞蟻金服はこのほど、パキスタンの首都イスタンブールで、同国の現地版「支付宝」の開発を支援すると発表した。パキスタンメディアによると、螞蟻金服は1億8450万ドルでノルウェーのテレノールのパキスタン子会社TMBの株式45%を取得し、シェアリング技術と経験を通して同国最大のモバイルマネーEasypaisaを現地版「支付宝」にし、一般家庭と零細企業向けの金融サービス実施を目指す。中国の金融IT企業が「一帯一路」沿線国であるパキスタンで業務を行うことについて、パキスタン首相は称賛を示した。
パキスタンのアバシ首相は、「テレノールのパキスタンの社会・経済発展への貢献を称賛するとともに、螞蟻金服の決定を称賛、歓迎する。今回の協力が技術と電子決済の力を動かし、パキスタンの庶民に金融サービスをを提供し、今後の発展のチャンスを作り出すことを望む」と述べた。世界銀行の報告によると、パキスタンの人口2億人のうち1億人が銀行口座を持っていない。
螞蟻金服はこれまでにインド、タイ、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、中国香港の7の国・地域で現地版「支付宝」を開発している。この取引が成立すれば、螞蟻金服はパキスタンで業務を行う最初の中国金融IT企業となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月16日