中央銀行は、静的QRコードでの決済において、1人の顧客が1つの銀行口座または決済口座、クイック決済で取引できる額を1日500元以下と規定する。この規定について、消費者の間で「限度額が低すぎる」「QRコード決済で1日500元以上使えないなんて、足りないのでは」という声が上がっている。
実は、これは誤解である。
業界関係者は、「500元の限度額は主に静的QRコードで小さな店に支払う場合で、多くのコード決済、特に限度額の大きい消費は動的QRコードが多い。つまり、店側がQRコード読み取り機で消費者の携帯電話でQRコードを読み取るものがそうである。過去の消費データを見ると、500元の限度額は多くの消費者のニーズを十分に満たせる」と話した。
近く実施される新規定について、一部の消費者は限度額が少なすぎることを心配している。業界関係者は、「一部の消費者が誤解したのは、動的QRコードと静的コードが区別されていないため」と指摘する。
最も簡単な方法は、消費者が自分の携帯電話で店側が印刷したQRコードを読み取るものが静的QRコード、消費者が自分の携帯電話に決済QRコードを表示させて店側がQRコード読み取り機で読み取るものが動的QRコードである。多くの露店は静的QRコードを使用し、店舗がある業者の多くが動的QRコードを使用している。
中央銀行は、静的QRコードでの決済はリスクが最も高く、リスク防止能力が最も低いとし、リスク等級をDクラス、限度額を最低に定める。静的QRコードでの決済は、1人の顧客が1つの銀行口座または決済口座、クイック決済で取引できる額は1日500元以下になる。
動的QRコードのリスク防止能力は上から順にA、B、Cクラスに分けられ、等級によって識別QRコードも限度額も異なる。安全な動的QRコードであれば、限度額も高くなる。
具体的には、デジタル証明書または電子署名のついた2類以上の有効要素で認証する動的QRコードは、リスク防止能力Aクラスになる。銀行と決済機関は顧客と相談して1日の限度額を決める。
デジタル証明書または電子署名のついていない2類以上の有効要素(指紋、パスワードなど)で認証する場合は、リスク防止能力Bクラス。1人が1つの銀行口座または決済口座、クイック決済で取引できる額は1日5000元以下になる。
2類以下の有効要素で認証する動的コードはリスク防止能力Cクラス、1人が1つの銀行口座または決済口座、クイック決済で取引できる額は1日1000元以下になる。
静的QRコードは、随時更新される動的QRコードと比べての安全性がはるかに低い。動的QRコードは2分おきに更新されるため、安全性が高い。専門家は、QRコード決済を使用する際は、携帯電話を取り出して他人の静的QRコードを読み取るのではなく、できるだけ相手に自分のを読み取らせるよう呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月16日