中国自動車市場は中高速成長から微成長に移り変わっており、中国の新エネ車は今後、安定的に成長する。
中国自動車工業協会が発表した情報によると、中国工業・情報化部など4部・委員会がこのほど共同発表した「2016年度中国乗用車メーカー平均燃費及び新エネ車ポイント情況表」に盛り込まれた乗用車メーカー124社のうち、平均燃費ポイントの目標達成率は64%となった。
中国自動車工業協会の董揚・常務副会長は、中国国内の完成車メーカーによるこの成績に満足している。「中国自主ブランドはグローバル企業と比べ、発展の歴史が浅く、技術の蓄積が少なく、開発能力が低い。しかし数々の困難を乗り越えて新エネ車の排出削減に取り組み続けている。先進国は各段階の法律に6年間の準備期間を持たせているが、同じ排出基準であっても中国が自動車メーカーに持たせている期間は3年のみだ」
董氏によると、「乗用車メーカー平均燃費及び新エネ車ポイント並行管理方法」の影響により、中国国内の新エネ車は今後安定的に成長し、市場シェアが徐々に高まる見通しとなっている。世界の大手メーカーは、電気自動車の生産比率を高める。
「世界最大の自動車市場である中国が間もなく実施する同管理方法は、世界的にも唯一無二であり、参考になる成功経験はない。各国が模索しつつ前進する段階だ。中国自動車工業協会も国家関連部門と共同で、細則の策定に向け研究を進めている」
同管理方法は平均燃費及び新エネという2種のポイントを導入し、かつそれぞれに目標を持たせることで、乗用車の排出を制御し、新エネ車の生産を奨励する。この政策は今年4月より施行される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月21日