長江商学院科学技術革新・創業副院長、金融・経済発展研究センター主任の甘潔氏は、このほど開かれた「長江商学院スマート製造サミット」において「工業化の第2段階において、中国は製造業の革新及び創業で3つの新たな長所を持つ」と指摘した。甘氏の発言の要旨は下記の通り。
過去のローエンド労働力とローエンド資源の統合により発展する工業化モデルは、すでに終結に向かっている。未来の活路は、間違いなく科学技術革新だ。中国は製造業の革新及び創業で3つの新たな長所を持つ。まずは工業化第1段階の終了後、すでにサプライチェーンを中心とし、物流チェーンと生産を加える製造生態系を形成している。これは次の革新・創業に良好な基礎を提供し、技術を実験室から製品に転化する期間を短縮できる。次にミドルエンド労働力の人件費の長所を持つ。この段階において、人件費がやや安いミドル・ハイエンド労働力を統合し、研究開発費とマーケティング費用を削減できる。それから中国の科学技術革新・創業には大きな場と、多様な多くの消費者が存在する。しかし現在の革新・創業は依然として数多くの課題に直面している。これには科学技術水準・技術人材の不足、時代遅れの管理水準などが含まれる。
生態系の建設は極めて重要で、サプライチェーン、技術、人材などの取り組みを強化する必要がある。長期的な目標は、製造分野の高水準の投資家を集め、製造業の科学技術企業に系統的な投資を行い、その発展を支援することで、中国の製造業のモデルチェンジとアップグレードを促すことだ。同時に産業チェーンの中でプロジェクトを発見し、育成し、さらには創り出すことが可能だ。さらに企業の製造分野の革新・創業人材の系統的な育成を支持する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月23日