中国国務院弁公庁はこのほど、「全域観光の発展促進に関する指導意見」を発表し、「全域観光」(観光業を中心とした地域の経済社会の協調的発展)を推し進める計画を示した。指導意見発表の背景や意義について、新華社が中国文化・観光部の李金早・副部長に取材した。
李金早氏は、「文化・観光部は指導意見の広報宣伝と貫徹を非常に重視している」とし、「指導意見を徹底的に実行し、全域観光の健全な発展を一段と推進すべき」と明らかにした。
李金早氏は、「指導意見の発表は、全域観光が正式に国家戦略に格上げされたことを示し、大衆観光時代の到来に伴う中国観光業発展戦略の新たな幕開けだ」と指摘した。そのうえで、「全域観光を基盤に、観光業の制度革新と融合的発展、観光公共サービスの改善、発展成果の共有を推し進めることは、地域の観光業の底上げと競争力強化につながり、国の経済社会発展にも寄与することになる」と述べた。