世界旅行観光協議会(WTTC)と英国オックスフォード大学は22日、2017年度の「世界観光業の経済への影響」というレポートを発表した。それによると、2017年、世界観光業の成長率は4.6%で、観光業は7年連続で世界全体の経済成長率を超え、世界で伸び率が最も高い業種となった。
アジア諸国は引続き世界観光業の成長をけん引している。東アジアの観光業成長率は7.4%で、うち東南アジアは6.7%であった。アジア、アフリカと欧州に対して2017年のラテンアメリカの観光業GDPは反対に1.4%下降した。その主な原因はラテンアメリカ最大の経済体であるブラジルの国際消費が萎縮し、2016年から18.1%低下したためである。
レポートは、2017年度観光業成長率の最も高い10カ国を挙げている。それは、中国・米国・英国・トルコ・エジプト・インド・スペイン・日本・イタリア・ドイツである。中でも中国は9.8%の成長率で世界各国をリードした。
WTTC総裁のGloria Guevara氏は、「過去の数年間、世界各国政府は観光業の重要性を意識してきた。観光業は不断に就業機会を創り出し、経済成長を支えている。消費者の観光業に対する信頼度も高まっている」と指摘する。