気候変動対応や持続可能な発展に向けて、ここ数年、世界的にグリーン債券市場が急速に発展している。英国に本部を置く気候債券イニシアチブ(CBI)が発表した最新統計によると、2017年末時点の世界グリーン債券発行量は、前年比78%増の1555億米ドル(1.01兆元)で、年間記録を更新した。世界で最もグリーン債券市場の成長が速い中国グリーン債券市場は、ロンドンの金融街シティから注目を集めている。
先ごろロンドンで開かれたCBI第3回グリーン債券年次総会で、同組織CEOのシーン・キドニー氏は、気候変動への対処は予断を許さないなか、各国の公的資金のみでは不足しているため、グローバル投資家の積極的な参与が必要と話した。世界最大のグリーン債券市場の一つである中国は、このテーマに対して大きな影響力を持つ。
グリーン債券発行の目的は、環境と気候変動対応に効果のあるプロジェクトに資金を提供すること。統計によると、中国は世界最大のグリーン債券市場の一つとなった。CBIと中国中央国債登記結算有限責任公司(中央結算公司)は今年2月発表の「中国グリーン債券市場2017」レポートで、2017年に中国で発行されたグリーン債券総額が371億米ドル(2486億元)に上り、年間記録を更新した前年に比べ4.5%増加したことを明らかにした。中国での発行総量のうち229億米ドル(1543億元)は国際定義に合致し、世界発行総量の15%を占めており、中国は2017年に世界第2位のグリーン債券市場となった。