2017年に乗用車市場でシェア拡大ペースが最も早かった日系自動車の陣営だが、今年2月には中国市場で「寒の戻り」に直面し、あまりの寒さに身震いが止まらない。日系車メーカーの中国市場シェアは引き続き上昇傾向をみせるが、市場全体が不調に陥る中で大きな圧力も受けており、新車を次々に打ち出して市場の獲得を目指し、小型車の購入税に対する優遇措置終了後の打撃に対応している。多国籍自動車メーカーの中国での売り上げは、世界での売り上げの順位にある程度影響を与える。第一財経網が伝えた。
2017年に世界で売り上げ3位に順位を下げたトヨタは、再び首位を奪回するためには、中国市場での激しい戦いに臨まざるを得なくなった。昨年に次世代自動車に向けた構造改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」(TNGA)を推進したのに続き、今年は中国で新たな攻勢をかける予定だ。参加の一汽トヨタはこのほど春の新製品発表会を開催しオンラインで今年の新車種第1弾を発表し、「カローラ」のニューモデルとハイブリッド車をお披露目した。
ここ2年ほどの間に、トヨタは中国で安定した成長を維持したが、増加率は日系3強と並び称される日産とホンダをやや下回る。トヨタは士気を奮い起こすため、今年は世界で最大の売り上げを誇るカローラに先陣を切らせることにした。今回発表された新カローラは、単に外観や内装などの目に見える部分がバージョンアップしただけでなく、スマート科学技術が多数搭載された。トヨタにとって、カローラが最重要車種の1つであることは間違いない。17年にはトヨタの中国での新車販売量は129万台で前年比6.3%増加した。全車種の中でカローラが首位に立ち、販売量は同14%増加の34万5千台となり、トヨタの中国販売量の4分の1以上を占め、一汽トヨタの販売量の約半分を占めた。