18年にはトヨタは中国で140万台の売上達成目標を掲げる。先にトヨタは世界売り上げの1位と2位の座をフォルクスワーゲン(VW)とルノー・日産・三菱自動車アライアンスに相次いで奪われた。これはトヨタの中国での増加ペースが鈍化したこととある程度関係がある。VWに大きく後れを取っただけでなく、日産とホンダによって日系メーカーの1位と2位の座も奪われた。トヨタは数多くの新車を打ち出すことによって、中国での歩みを加速させたい考えだ。
昨年に初めてトヨタを抜いて世界2位に躍進したルノー・日産・三菱自動車アライアンスは、世界売上1位を狙えないかと野心満々でうかがっており、中国市場でシェア拡大の動きを加速させている。中でも日産は同アライアンスの中国での売上増加という重責を担う。17年の日産中国法人とその乗用車事業ブランド(東風日産、東風ヴェヌーシアなど)、東風インフィニティや小型商用車事業ブランドはいずれも2けた成長を遂げ、最終的な販売量は152万台に達して日系メーカーの中国販売量のトップに立った。
日産は18年に中国で160万台を販売する計画で、新車も多く発表する予定だ。日産傘下の東風日産は新車4車種を打ち出すとしており、完全電気自動車の新車、フェイスリフトを行った車種、スポーツ用多目的車(SUV)の新車、フルモデルチェンジ車が含まれるという。このうち完全電気自動車は次世代「リーフ」をベースにしたもの、フェイスリフト車はすでに海外で発売された「キャシュカイ」で、SUV新車は7人乗りの大型車になるとみられる。鄭州日産はこのほど発売したピックアップトラック「ナバラ」に続き、年内にSUVの新車「テラ」を発売する予定だ。