「2017年の中国の4Kテレビ生産台数は3300万台で、世界全体の42%を占めた。2020年に世界の4Kテレビ普及世帯数は3億3千万世帯を超え、そのなかで中国は世界最大の4Kテレビ消費市場となり、普及世帯が少なくとも1億2千万世帯を超えるだろう」。先般開かれた中国ウルトラHDテレビ(4K)産業発展大会で中国工程院院士の丁文華氏は、中国の4K産業の見通しについて楽観的な考えを明らかにした。
業界内では、4Kテレビが大型ディスプレイの販売を押し上げ、1兆元規模の産業・市場を生み出し、1兆元を超える「リビング・エコノミー」争奪戦を引き起こすとみられている。テレビ、ICチップ、セットトップボックス、通信事業者、テレビコンテンツなど4K産業チェーンの関連事業者は、急成長を遂げる可能性がある。昨日の中国株式市場でAV機器セクターの株価は1.39%上昇し、なかでも創維数字がストップ高となった。
巨大な市場チャンスを目の前にして、パネルメーカー、テレビメーカー、コンテンツサプライヤー、通信事業者などが準備を進めている。中国にはすでに第8.5世代パネル生産ラインが13本あり、総生産能力は月間150万枚を超え、第10.5世代パネル生産ライン3本も建設中だ。