国家発展改革委員会が発表した情報によると、全国発電量・電力消費量は今年第1四半期に、昨年第4四半期の高度成長の流れを引き継いだ。発電量の成長率は、前年同期比で近年の高水準に達した。
データによると、第1四半期の全国発電量は、前年同期比10.0%増の1兆5700億kWhに達した。地域別の伸び率を見ると、華北は10.4%、華東は8.7%、華中は7.3%、東北は11.3%、西北は15.4%、西南は12.5%、南方は11.0%。
全国電力消費量は1−2月にかけて、5年ぶりの高水準を示した。全国全社会電力消費量は13.3%増の1兆600億kWhに達し、伸び率は前年同期を6.9ポイント上回った。第一次産業の電力消費量の伸び率は前年を0.6ポイント、第二次産業は4.9ポイント、第三次産業は11.5ポイント、都市部・農村部は11.7ポイント上回った。
工業電力消費量の急増は、全社会電力消費量の増加の最大の主因だ。全国工業電力消費量は1−2月に11.2%増となり、伸び率が前年同期を4.3ポイント上回った。電力消費量の増加への寄与度は55.6%に達した。
すべての省の電力消費量が増加を実現した。1−2月の東部全社会電力消費量は11.7%増、中部は13.1%増、西部は16.6%増、東北は11.2%増となった。
新興産業電力消費量が増加を維持した。コンピュータ、通信、その他の電子設備製造業の1−2月の電力消費量は18.5%増で、伸び率が前年同期を10ポイント超上回った。情報伝達・ソフト・情報技術サービス業の電力消費量は19.4%増で、伸び率が前年同期を3.5ポイント上回り、昨年の高度成長の流れを引き継いだ。
4大高エネルギー消費業界の電力消費量の伸び率がやや低下したが、鉄鋼、建材業界は急増を続けた。化学工業、鉄鋼、建材、非鉄金属という4大高エネルギー消費業界の電力消費量は8.4%増で、伸び率が前年同期を3.4ポイント下回った。しかし鉄鋼は12.1%増、建材は21.0%増となった。化学工業と非鉄金属は前年の高い水準から、さらに4.5%増、2.1%増となった。
電力消費量の急増を促す、さまざまな要素がある。全国一定規模以上工業企業の付加価値額は1−2月に7.2%増となり、伸び率が前年同期比・前月比でいずれも上昇した。固定資産投資は7.9%増となり、伸び率が前年通年を0.7ポイント上回った。主要経済指標が好転したが、これは全社会電力消費量の急増を促した主因だ。
4月に入っても全国発電量が急増を維持している。データによると、4月1−6日の全国発電量は10.04%増となり、伸び率が前年同期を4.62ポイント上回った。全国全社会電力消費量は、4月も安定増の流れを維持する見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月9日