ボアオ・アジアフォーラム2018年年次総会で設定された4つの議題のうち、「グローバル化と『一帯一路』」と「開かれたアジア」の2つはいずれも「開放」に関わる分野だ。「開放」の今回のフォーラムに占めるウェイトを見ると、その重要度を推し量ることができる。
これは「開放」の中国と世界経済に対する重要性がもたらす結果だ。各国の代表が海南省のボアオに結集するのは、開放の成果と経験を共有するためだけでなく、開放の未来図を描くためでもある。では、開放がこれまでに果たしてきた歴史的な役割をどう認識すればよいのか?未来の世界における開放の先行きをどのように見通すべきか?4月9日のボアオ・アジアフォーラム2018年年次総会で、このフォーラムの要となる点について熱い議論を繰り広げた。
もしも「開放」を描いた歴史の奇跡を探すなら、改革開放後の中国こそがそのバイブルであり、海南はその縮図だと言える。
「経済特区の設立から30年で、海南は開発が遅れた島から現代的な経済特区に発展した。今や、海南の陸海空の交通体系は世界とつながり、160以上の国や地域と経済貿易関係を結んでいる。これは『開放が進歩をもたらし、閉鎖は必然的に遅れをとる』という道理を現実のものとして示す」と、海南省の沈暁明・省長は語る。