中国(海南)改革発展研究院の遅福林・院長はこの見方に賛同し、「海南がここまで発展したのは、開放に依るところが大きい。なかでも観光産業がその他の分野の開放をけん引した。島の経済体にとって、開放の理念を維持することは非常に重要だ」と述べた。
今後20年、どの地域が世界経済の注目の的になるだろうか?多くの参加者がアジアだとみており、絶え間ない開放拡大が未来のアジア経済の持続的成長を支える重要な原動力になるとの見方を示した。
中国人民銀行(中央銀行)の戴相竜・元総裁は、「今後20年、ひいては今世紀中ごろまで、アジアは世界で経済成長が最も速い地域であり続けるだろう」とし、「中国経済が力強く発展しているだけでなく、中・日・韓など国家間の協力が一段と強まるうえ、『一帯一路』建設もアジアに新たな開放と協力のチャンスをもたらす可能性が高いためだ」と指摘した。
アジア開発銀行(ADB)の澤田康幸チーフエコノミストは、「一帯一路」イニシアチブが創出する開放と互恵の局面はアジア経済の未来にとって非常に重要だとの見方を示した。「アジア経済の成長率を現在のペースで維持し、自由貿易を継続することは非常に重要だ。ADBは、『一帯一路』イニシアチブを高く評価しており、アジア各国およびアジアとその他の地域の連携をより緊密にできるとみている」と述べた。