2018年1~3月期の中国の外資導入額は、昨年に続き緩やかな増加基調で推移した。中国商務部が12日発表した統計によると、今年1~3月期に中国で新たに設立された外資系企業の数は1万4340社に上り、前年同期比で124.7%の大幅増となった。外資利用額は実行ベースで同0.5%増の2275億4000万元だった。
中国は新たな市場開放の段階に入ろうとしている。共産党第19回全国代表大会における報告「十九大報告」、経済運営方針を決める中央経済工作会議、今年の政府活動報告、さらには先ほど閉幕した博鰲(ボアオ)・アジアフォーラム2018年年次総会のいずれにおいても、対外開放を一段と拡大する明確なシグナルを発している。
具体的には、開放拡大について、◇市場参入規制の大幅緩和、◇より魅力的な投資環境づくり、◇知的財産権保護の強化、◇積極的な輸入拡大ーーという4つの重要な措置を講じる方針で、いずれも早急に実施される見込みだという。