国家統計局は17日、2018年第1四半期のマクロ経済データを発表した。一連の権威あるデータは、年初の中国経済発展の新たな兆しを浮き彫りにし、高品質発展の新たな旅路における中国経済発展の6つの傾向を反映した。
傾向その一 中国経済の高い実力と柔軟性
初歩的な計算によると、中国の第1四半期の国内総生産(GDP)は19兆8783億元で、変動要素を抜いた価格で計算すると前年同期比6.8%増となった。この伸び率は昨年第4四半期から横ばいで、中国の経済成長率は11四半期連続で6.7−6.9%の間で安定的に推移している。産業別に見ると、第三次産業の付加価値額は7.5%増で、第一次・第二次産業の伸び率を大幅に上回っている。
国家統計局の邢志宏報道官は「中国経済は高い実力・潜在力・柔軟性を持ち、措置を打ち出す大きな余地が残されている。中国経済は安定的に好転する流れを続ける」と述べた。
傾向その二 物価・雇用が安定化
第1四半期の全国住民の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で2.1%上昇し、緩やかな上昇の流れを維持した。
国家発展改革委員会価格司の関係者は「全体的に見ると、物価は安定的な推移を続ける。市場供給から見ると、中国の農業・工業・サービス業関連商品はいずれも十分な供給能力を持ち、物価の安定推移の堅固な基礎を持つ」と話した。
また中国は世界基準と合致する都市部調査失業率データを初公開した。国家統計局のデータによると、今年1月の全国都市部調査失業率は前年同月比0.2ポイント減の5.0%、2月は0.4ポイント減の5.0%、3月は0.1ポイント減の5.1%となった。
国家発展改革委員会マクロ経済研究院の王昌林常務副院長は「中国経済には近年、新たな原動力が生まれている。サービス業が急成長し、経済成長が雇用をけん引する力も大幅に拡大している。また都市化の加速と農村振興戦略の推進により、労働力の雇用に幅広い市場空間が提供された」と述べた。
傾向その三 消費が経済安定成長の「バラスト」に
統計データによると、今年第1四半期の中国の社会消費財小売総額は、前年同期比9.8%増の9兆275億元に達した。最終消費支出の経済成長への寄与度は77.8%で、昨年通年の58.8%を大幅に上回った。最終消費支出は5年連続で、中国経済成長の最大の原動力になった。
そのうち、消費アップグレード類商品の販売が急増している。化粧品類は前年同期比16.1%増で、前年同期の伸び率を6.2ポイント上回った。家電・音響機器類は11.4%増で、前年同期の伸び率を3.4ポイント上回った。
国家発展改革委員会国民経済総合司の関係者は「消費は経済安定成長のバラストの重要な力を発揮した。中国人の消費は高成長している。実物商品の消費がアップグレードし、サービス消費が成長中で、消費の新業態・新モデルが力強く発展している。経済発展に対する消費の基礎的効果がさらに強化される」と指摘した。
王氏は通年の消費規模について「計算によると、中国の社会消費財小売総額は今年40兆4000億元に達し、初めて米国を抜き世界最大の小売市場になる見通しだ」と予想した。