傾向その四 サービス業が経済発展の主な動力に
統計データによると、今年第1四半期の全国サービス業生産指数は前年同期比8.1%増となった。そのうち3月のサービス業ビジネス活動指数は53.6%で、前年の平均値を上回った。市場では、サービス業事業活動景況感指数は60.1%で、10カ月連続で60.0%を上回った。
邢氏は「中国はサービス業中心の経済発展段階に入った。これは中国経済のモデルチェンジ・アップグレードの重要な象徴、経済発展の内的法則の働きによる結果だ。これはまた構造調整、アップグレード促進の各種政策の効果によるものだ」と述べた。
傾向その五 新たな原動力が経済の安定成長を推進
統計データによると、第1四半期の中国の新規登録企業数は132万社で、1日平均1万4700社となった。新たな市場主体が急増中だ。
邢氏は「これは非常に高い伸び率だ。大衆創業、万衆革新が力強く発展し、市場の活力と社会の創造力を引き出している」と分析した。
また新産業・新業態・新モデルも力強く発展した。第1四半期の戦略的新興産業付加価値額は9.6%増で、一定規模以上の工業企業の平均を大幅に上回った。オンライン小売額は35.4%増。宅配業務量の伸び率は30%以上で、伸び率がなおも上昇中だ。
邢氏は「『インターネット+』が多くの新業態・新ビジネスモデルを生み、デジタル経済、プラットフォーム経済、シェアリングエコノミーが引き続き急成長し、中国の経済発展に新たな活力を注ぎ込んだ」と指摘した。
傾向その六 輸出入のバランスが改善
税関の統計データによると、中国の第1四半期の輸出額は7.4%増の3兆5400億元、輸入額は11.7%増の3兆2100億元で、貿易黒字は21.8%減の3261億8000万元となった。
邢氏は「中国の貿易は今年に入り持続的に成長している。特に輸入の伸び率が輸出を上回り、黒字がやや減少し、輸出入のバランスが改善されている。中国の対外貿易はバランスを求めている。これは国内経済の発展にとっても有利だ」と指摘した。
邢氏は今後の貿易の流れについて「中国の対外開放はさらに拡大されており、貿易の大きなスペースが残されている。国内企業が競争力を高めるにつれ、中国は輸出入バランスを維持し続ける」と予想した。
中国商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は「中国は黒字を自ら求めず、輸入拡大を続けている。これは各国に中国市場のボーナスを共有する新たなチャンスを提供した」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月18日