しかし、今年の世界の再生金属供給量は2%増となる見通し。これは発展途上国の牽引によるものである。うち、中国でアクセサリー製品が変化し、サプライチェーン内のメーカーが在庫を製錬し直すことにより、再生金属供給量は増加に転じる可能性がある。
供給量は限られているが需要は旺盛で、金価格は高水準を維持している。2017年末時点で、金採掘量は累計18万7000トンに達した。ここ20~30年で、民間の金保有量が急増し、2010年から17年までで民間の保有量は1万トン以上増加し、公的機関の備蓄量を超えている。
世界の金需要は増加傾向にある。『年間』は、今年の世界の金需要は1.5%上昇し、ジュエリー業界と工業部門の金需要は高く、金現物への投資ニーズも上昇すると予想。
うち、中国とインドのジュエリー業界で金需要の上昇が目立つ。2017年、中国の金アクセサリーの販売は回復し、2018年もその状態は続いている。中国経済が良好で、消費者の自信も高まったことが中国のアクセサリー消費量回復の要因とみられている。
また、金現物への投資需要の上昇は価格予想の改善によるものである。投資家はリスクヘッジを強く望み、中国市場はその主な成長源となっている。そのほか、電子業界の需要増も今年の工業部門の金需要を押し上げた。
中国黄金協会党委員会書記・会長の宋鑫氏は、「金のリスクヘッジと備蓄資産としての機能が多くの人に長期的に楽観視され、ハイエンド消費のアップグレードが進み二線・三線都市での需要が上昇し、中国市場の金現物投資の需要には大きな潜在力がある」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月22日