中共中央政治局は23日の会議で、中国経済の現状と経済活動について分析と検討を行った。今後のマクロ調整の方向性はいかに?質の高い発展を目指すにはどうすればよいのか?供給側の構造改革で力を入れるべき点は何か?改革開放はどのように推し進めればよいのか?会議は現在の経済活動について4つのシグナルを発した。
シグナル1:「三大堅塁攻略戦」を全力で戦い抜き、マクロ経済の安定運営を図る。
今後の取り組みについて、会議はまず重大リスクの防止・解消、貧困脱却、汚染対策という「三大堅塁攻略戦」を全力で戦い抜く必要があると強調した。同時に、積極的な財政政策の方針を据え置き、金融政策は穏健中立を維持、経済見通しの誘導に力を入れ、構造調整加速と内需拡大を結びつけ、マクロ経済の安定運営を図る必要があるとしている。
「マクロ経済の安定運営を維持することは、質の高い発展を実現し、『三大堅塁攻略戦』を戦い抜くための重要な基礎であり必要条件でもある」。国務院発展研究センターの張立群・研究員は、「これには各種のリスクと不確定性を充分に考慮し、緻密なマクロ調整を行うとともに、各方面の目標・課題を統括的に調整し、経済運営を適切に合理的区間内で安定させることが必要だ」と語る。
シグナル2:質の高い発展の要求に主体的に党の方針に従って対応し、各地が有効な道筋を見い出すことを支援する。
会議は、「年間目標の達成には苦難があり努力が必要である」と強調。カギとなるのは、質の高い発展の要求に主体的に党の方針に従って対応することだ。要求に一致しているものは推進を加速させ、不備のあることは適時に改めていくべきだという。
会議はまた、「各地が実情に照らし合わせて、質の高い発展への道筋を積極的に模索することを支援する」と強調した。