シグナル3:供給側の構造改革を深化し、中核技術開発の取り組みを強化する。
会議は、供給側の構造改革を深化し、より多くの市場化・法治化手段を用いて生産能力過剰問題を解消、中核技術への取り組みを強化する必要があると要求した。また、新産業・新モデル・新業態の発展を積極的に支持するとともに、行政手続きの簡素化と権限委譲、減税と費用手数料の引き下げを継続し、企業の資金調達・エネルギー消費・物流コストの引き下げが必要だと指摘。農村振興戦略をやり遂げることも必要だとしている。
「供給側の構造改革深化には、質の高い発展に適応しない一連の弊害を取り除き、無効な供給を排除することが必要だ。また、科学技術イノベーション能力の支援制度を強化し、実体経済のコスト、特に制度的な取引コストを引き下げるべき」と張立群氏は指摘した。
シグナル4:改革開放はより積極的に、主体的に。改革深化で隠れたリスクを取り除く
ボアオ・アジアフォーラム2018年年次総会から、海南省自由貿易試験区建設、中国の特色ある自由貿易港建設の支援まで、中国は改革開放の強いシグナルを発してきた。
会議は、改革開放の深化に向けた政策方針と取組みを示し、改革開放をより積極的に主体的に推進すべきと強調した。国有企業・国有資本、財政・税務・金融などの改革を深化し、開放に関する決定済みの重要措置を早期に実施すべきとした。同時に、貸出・株式市場・債券市場・外国為替市場・不動産市場の健全な発展を推進し、適時に監督し、隠れたリスクを取り除くべきと強調した。保障を強化し民生に関する取組みを改善、基本公共サービスを強化し、人々の関心が高いカギとなる日常的な問題を解決すべきとしている。