米露関係の悪化により投資家がリスク回避資産を探し求めるようになり、中国資産への投資が大きく伸びている。露メディアが報じた。信頼できる情報源-ロンバード・コンサルティングの新興市場チーフエコノミストであるラリー・ブレイナード氏はブルームバーグにこのほど、「人民元は世界の投資家にとってリスク回避通貨になりつつある」と語った。
22日のロシア・トゥデイによると、盛大資本公司分析部のセルゲイコズロフスキー主任は、「地縁政治のリスクが高まるなか、人民元が一種のリスク回避資産になりつつある」と指摘した。
コズロフスキー氏は、「中国市場の最近の動きが避難港としての見方を裏付けた。緊張関係がいくらか緩めば、投資家は中国の持ち株比率を調整し、ロシア資産を買い戻す可能性がある。今後は、急落していた露ルーブルと露株式市場の好転が期待される」と語る。
Amarkets分析部のArtem Deyev主任は「中国の通貨はいま、各種外貨資産のうちで最も人気がある」とし、「人民元がリスク回避通貨になる」との見方を示した。