中国自然資源部は、中国経済・社会発展の重要分野に用いられる大量の地質データ資料を初公開した。これには最新データに基づき新たに開発する鉱産地質、水紋地質、環境地質、都市地質などの各種専門資料・データの他に、北京・天津・河北、長江デルタ、大湾区などの重点都市圏の新型都市化建設地質資料が含まれる。
重要地質データの公開は、地質活動の効率向上を促し、作業及び投資の重複を回避し、資源調査及び施工のリスクを下げる。
注意すべきは、中国自然資源部は今回さらに、鉱産資源埋蔵量利用調査の鉱産エリアデータを初公開したことだ。これは鉱産資源分野の3大国勢調査、すなわち鉱産資源潜在力評価、鉱業権実地調査、鉱産資源埋蔵量利用調査の成果が、一般向けに公開されたことを意味する。
地質資料は国の重要な基礎的情報資源であり、地球遺伝子コードと呼ばれる。鉱産資源開発、建設工事、震災救援活動の重要な参考情報だ。
全国地質資料館高級エンジニアの呉軒氏は「中国で近年、急成長している各種エネルギー利用分野の地質資料も、今回の公開範囲内に入っている。浅層地熱は、地下200メートルの範囲内の土壌と地下水のエネルギーを利用し冷暖房を行い、都市の従来の化石エネルギーに対する依存を弱めることができる。今回は全国36の重要都市及び15省の主要都市の、浅層地熱評価報告及び成果報告が公開された」と述べた。