中国の地方債発行が4月に加速し始め、4月に入ってからのペースが第1四半期を大きく上回っている。4月26日時点の発行額は3107億8800万元、発行本数は65本と、第1四半期の総発行規模を上回った。
統計によると、湖北省、新疆ウイグル自治区など10省・自治区の第1四半期の地方政府債券発行額は合計2195億元だった。第1四半期に発行された地方債は全て借り換え債券で、うち一般債券は1426億元、特別債券は769億元に上った。
中国国際期貨股份有限公司研究員の湯林閩氏は『経済参考報』記者に対し、第1四半期の地方債発行が大きく減速したことについて、借り換えと発行調整が主因との見方を示した。政府側が発行済み地方債の借り換えを進める方針を示した後、毎年第1四半期は借り換えが地方債発行の主な動きになった。現在、3年間の借り換え作業を経て、地方債の発行済み額は比較的小さくなっており、財政部の統計によれば、2017年12月末時点で非政府債券のかたちでの発行済み政府債務は1兆7258億元しか残っていない。こうした状況のなか、新規債券の発行が第1四半期に行われず、今年第1四半期の地方債発行額が大きく減少したのは自然な流れと説明した。