ロシアの首都モスクワの副市長、クスヌリン氏はこのほど記者に対し、中国鉄建股份有限公司(CRCC)が5月にモスクワ西南部の地下鉄駅3カ所の建設工事に着手するとの見通しを示した。
露『スプートニク』モスクワは4月28日、クスヌリン氏が、中国鉄建が5月に1本目の駅間トンネル工事に着手し、6月に2本目の工事を開始する見通しを明らかにしたと伝えている。
スプートニクは、モスクワ市政府広報部から2017年に得た情報を引用し、中国鉄建が直径6mのトンネル掘削機4台をモスクワに運び込むと報じている。また、約500人の工事職人とエンジニアもモスクワの地下鉄建設に従事する予定だ。
『RG.ru』ウェブサイトの2017年1月25日付報道によると、モスクワ都市建設局長のボジカリャフ氏は、中国鉄建がモスクワ工程設計公司による競争入札で落札し、契約を締結したことを明らかにしている。対象は、地下鉄大環状線南端の「アミニエボ道路」、「ミチュリン大通り」、「ウェアルナジ大通り」の地下鉄駅3カ所と駅間トンネル2本で、工事の予定価格は250億ルーブル(1ルーブルは約0.1元)、中国鉄建の落札価格は229億8千万ルーブル(約22億9800万元)に上る。
この工事は、モスクワに限らずロシア初の外国企業による地下鉄工事で、ソ連時代にも例がない。よく知られているように、中国の地下鉄建設の効率は有名で、他国が及ばないレベルほど高い。