上海協力機構はここ数年、世界最多の人口、世界最大の地域、巨大な潜在力を持つ総合地域組織となり、豊富な観光資源を活かして多様な文化交流を進めている。中国文化・観光部副部長の李金早氏は9日、上海協力機構加盟国がチャンスをつかみ、協力を密にして、観光市場を広げることを提案した。
湖北省武漢で9日開幕した上海協力機構加盟国観光大臣会議で李金早氏は、国際協力のなかで観光業は協力コンセンサスが多く、先行きが大きく開けているため、多国間国際交流協力の重点分野として優先して取り組む分野になるとの見解を示した。「上海協力機構加盟国の観光業協力発展綱領」を実行することで、観光業の統一的な発展を目指すこと、各国の観光発展戦略・政策の連動を促進して観光政策環境を最適化すること、観光と関連産業の融合発展を推進することの3点を提案した。
「加盟国が共通点を見出し、シルクロードなど歴史・文化遺産の活用、観光資源の配置と組合せの最適化、共同開発と共同宣伝を進め、手を携えて地域観光の国際競争力と知名度の向上を図ることで、上海協力機構の地域観光発展に新たな活力をもたらすことを望む」と話した。