エネルギーの安全を確保するために中国は一貫して、エネルギー輸入多様化の原則を守ってきた。石油輸入を例にとると、中東からの輸入原油の割合が低下し、ロシアと米国からの輸入が増えている。ここ数年、中国はエネルギー関連で米国やロシアなどと全方位、多段階、広範囲の協力を展開する良好な状況にあり、協力分野はエネルギー政策、石油、天然ガスなどに及んでいる。
中国のエネルギー分野の開放拡大について中国国家発展改革委員会(発改委)研究所研究員の周大地氏は、エネルギー分野国際協力の持続的な推進が、中国と外国に実質的な恩恵を及ぼすと指摘。「多くの国家にとって、少なくとも数十年にわたり中国は安定的で戦略性があり、長期的に機能する市場になるだろう。中国市場の拡大は、サプライヤーにとって良いニュース」と話した。
また、中国のエネルギー構造の改善と大気汚染の管理が天然ガスにかかっており、政府の政策が大きく後押しすれば天然ガスの消費量が増え、輸入の増加を促進すると予想した。エネルギーの輸入は単なる売買ではなく、サプライチェーンが構築されれば、双方の長期協力関係になると説明。エネルギーの開放は、双方向、全面に及ぶもので、ウインウインにつながるとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月21日