デジタル経済が成長の主な牽引力に
中国のデジタル経済の発展は世界から注目を浴びている。インドネシアのルディアンタラ通信情報大臣は先日、中国のデジタル経済分野における目覚ましい実績には注目が集まっており、中国のデジタル経済分野との提携を強化したいと話した。
中国情報通信研究院政策・経済研究所の魯春叢所長は、「デジタル経済は近年、経済成長の主な牽引力になり、2017年の中国のデジタル経済の対GDP寄与度は55%で、一部の先進国の水準を上回るほどである」と述べた。中国情報通信研究院の推計によると、2017年の中国のデジタル経済規模は27兆2000億元に達し、前年比の名目成長率は20.3%、対GDP比は32.9%になる。情報化発展環境の全面的推進に伴い、中国のデジタル経済も発展することが予想される。
基礎強固の計画作成
中国科学院院士で北京理工大学副校長の梅宏氏は、「インターネットをはじめとするITは既存の経済体系に深く浸透し、‘デジタル中国’を形成し、デジタル経済の構築は時宜にかなっている」と話す。
積極的な政策も中国のデジタル経済の発展の原動力となった。魯春叢氏は、『国家情報化発展戦略綱要』から『“十三五”国家情報化計画』、さらにインターネットの加速と料金引き下げ、ビッグデータ、シェアリングエコノミー、インダストリアルインターネット、情報消費などの一連の重大政策が実施され、各地もデジタル経済支援を強化したと述べた。
また、インフラとインターネット支援能力の大幅な向上も原動力となった。まず、ブロードバンド・ネットワークの普及が進み、通信速度も大幅に向上した。2017年、通信大手3社の固定ブロードバンド加入世帯は3億4854万世帯に達し、通年で5133万世帯増加。4G加入世帯は9億9700万世帯、通年で2億27万世帯増加した。さらに、通信普及サービスが進んだ。貧困支援インターネット普及プロジェクトが大きな効果を上げ、2017年に3万2000の行政村で光ネットワークが配備され、全国の農村部ブロードバンド加入世帯は前年比25.8%増の9377万世帯に達した。