中国人が自動車購入に消極的? 新たな移動手段を模索

中国人が自動車購入に消極的? 新たな移動手段を模索。

タグ:自動車シェア

発信時間:2018-05-20 09:34:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 世界的に有名なコンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーはこのほど、中国の1・2・3級都市の消費者2000人弱を対象に調査を行った。その結果によると、シェア自転車は最も好まれる新型移動手段であり、73%が使用したことがあると回答した。配車サービスは2位で、62%が使用したことがあると回答した。さらに重要なことは、深刻な交通渋滞や車の高額の維持費を受け、多くの中国人消費者が新しい移動手段を選び車の購入を避けていることだ。ロイター通信が16日に伝えた。

 

 ベイン・アンド・カンパニーのグローバルフェロー、報告書の共同著者である曾偉民氏は「これらの新しい移動手段が登場すると、中国人消費者から好評を博し、瞬く間に主流の移動手段になった」と指摘した。

 

 「技術統合、政府からの制度面の支持、B2C自動車シェアなどの新しい移動方法の登場により、中国の移動市場は高度成長を維持する見通しだ」

 

 ベイン・アンド・カンパニーは、中国のシェア自転車の市場規模がこの3年間で5倍に、配車サービスが4倍に拡大したと見積もった。中国の配車サービス市場の取引額は2016年に約230億ドルに達し、世界各国の合計を上回った。

 

 この爆発的な成長を支えたのは、モバイル決済の普及だ。中国1・2級都市の道路と高速道路は渋滞が深刻で、消費者が新しい移動手段を選ぶもう一つの主因になっている。

 

 ベイン・アンド・カンパニーのグローバルフェローの蔡晴氏は「選択可能な移動手段、深刻な交通渋滞や車の維持費などを総合的に検討し、多くの中国人消費者が車の購入を見送るだろう」と指摘した。

 

 報告書は、新たな移動の流れを受け、自動車メーカーは収益モデルを見直し、サービス提供者やバリューチェーンのその他の参与者と提携する必要があると指摘した。

 

 例えばIT企業と事業提携することで、自動車メーカーは大量の消費者情報を得ることができる。消費者のより詳細な情報により、彼らの移動を促す背景や行為を全面的に理解できる。そのため事業提携を通じ、消費者の地理的位置に基づく正確なマーケティング、その他の革新的なサービスや商品を提供することで、移動関連分野における地位を固め、最終的に収益を拡大する必要がある。 


 報告書はさらに、移動関連分野の成長と成型の過程において、競合他社に勝つためには互恵・ウィンウィンの関係を構築し、必要な企業の能力を高める必要があるとした。また新興業界に固有のリスクを慎重に管理しなければならない。中国という世界最大の移動市場で、単独の力で勝利を収められる企業は存在しないからだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月20日


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