中国の輸出越境EC年間取引額が6兆元以上に
中国のECシンクタンク、電子商務研究センターはこのほど「2017年度中国輸出越境EC発展報告書」を発表した。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設によるけん引を受け、中国の昨年の輸出越境EC取引規模は前年比14.5%増の6兆3000億元に達した。品種は主に3C製品(コンピュータ、コミュニケーション、コンシューマーエレクトロニクス)、衣料品、家庭用品・園芸用品、アウトドア用品、健康・美容、靴・帽子・バッグ、マタニティ・ベビー用品、自動車部品、照明など。
中国の輸出越境ECは昨年、大きな発展を実現した。伝統的な貿易のモデルチェンジ・アップグレードの中でより重要な役割を演じており、越境EC取引が輸出入額に占める割合が高まっている。うち輸出越境ECネット通販市場の取引規模は21.2%増の1兆2000億元。
電子商務研究センターB2B・越境EC部の張周平主任は「昨年の輸出越境ネット通販市場は高度発展を維持し、業界規模が拡大した。製品サプライチェーンと物流の統合を強め、種類の豊富な商品をよりスムーズに提供し、物流コストを引き下げることができた。これは輸出越境ECの最も中心的な強みだ。業務モデルを見ると、B2Bが依然として主流だが、インターネットやECの発展、製品の品質及びサービスの向上に伴い、国外消費者の国内ブランドへの認知度が高まっている」と説明した。
中国の輸出越境ECは昨年、世界の200カ国以上・70億人の消費者と取引した。主な相手国には、米国、ロシア、フランス、英国、ブラジルなどが含まれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月25日