1978年にわずか16億8000万ドルだった中独貿易額は、今や1681億ドルにまで増えている。これは改革開放初期の100倍だ。中国にとってドイツはEU最大の貿易相手国であり、対EU貿易全体の3割近くを占める。ドイツにとって中国はすでに2年続けて世界最大の貿易相手国となっている。深センは在中ドイツ企業に最も人気の都市の1つでもあり、多くのドイツ企業が根を下ろし、中国のイノベーション企業と連携し、多くの場で戦略的連携・協力を実現している。
改革開放後の40年、多くのドイツ企業が中国企業と共に発展し、発展途上の大国の成長の奇跡を目撃してきたといえる。そして「一帯一路」建設の推進、及び一層の改革深化・開放拡大に伴い、急速に発展する中国は、両国の協力・ウィンウィンに一層の機会をもたらす。
中独両国のウィンウィンの経験は、開かれた自由貿易の維持、多国間主義制度の提唱が、現代のグローバル・ガバナンスにとって重要な意義を持つことを物語ってもいる。とりわけ経済グローバル化が逆流に遭い、保護主義が台頭する中、中独両国はなおさらに責任感を示し、多国間の枠組でグローバル・ガバナンスを推進し、国際秩序と経済ガバナンス体制を共同で維持・整備する。中国は欧州統合プロセスを断固として支持し、EU側と共に明確で予測可能かつ自信を強めるメッセージを国際社会により多く発信し、国際情勢の安定した、各国にプラスの方向への発展を後押しもする。
中独両国の協力・ウィンウィンの分野とチャンスは、溝と摩擦を遥かに上回る。両国は対戦相手ではなくパートナーであり、平等と相互尊重を堅持し、互いの核心的利益と重大な懸念を理解し、これに配慮し、協力に焦点を合わせ続け、溝を適切に管理・コントロール・処理しさえすれば、中独関係は長期安定的に発展する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年5月26日