中国のサービス業、品質が着実に向上

中国のサービス業、品質が着実に向上。

タグ:サービス業 品質観測結果

発信時間:2018-05-31 14:26:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国家市場監督管理総局が30日に発表した国家サービス業品質観測結果によると、中国のサービス業の質は安定的に向上し、中国のサービスのブランド価値が安定的に成長し、消費アップグレード、産業構造改善、新経済発展を力強く支えている。


 昨年のサービス貿易額、前年比6.8%増


 昨年のサービス業付加価値額が全国GDPに占める割合は51.6%で、5年連続で第三次産業の首位をキープした。サービス業成長の国民経済成長への寄与度は58.8%で、全国GDP成長率を4.0ポイント引き上げた。


 規模を見ると、昨年の中国のサービス貿易額は6.8%増の4兆6991億1000万元。うち輸出は10.6%増の1兆5406億8000万元で、2011年ぶりの高い伸び率を示した。構造を見ると、新興サービス貿易額は11.1%増の1兆4600億1000万元で、全体の伸び率を4.3ポイント上回り、全体に占める割合は1.2ポイント増の31.1%に達した。全体的に見ると、中国のサービス貿易は高い成長率を維持しており、輸出が拡大を続けている。


 サービス貿易の赤字が0.3%増の1兆6177億4000万元に達し、赤字規模が全体的に拡大を続けていることに注意が必要だ。新興サービスである通信・コンピュータ及び情報サービスの輸入額は54.9%増、知的財産権使用料は21%増、個人文化・娯楽は30.6%増。これは主に中国のサービス業発展が遅れており、付加価値が比較的に低いためだ。現在のサービス業は初級サービス業が中心となっており、種類や深さが不足している。サービス業の供給する品種と質は、国内で急成長するアップグレードの需要を満たすことができず、需要が外部にあふれ出している。


 オンラインサービスクレーム件数が大幅増


 観測結果によると、昨年はサービス業1万人あたりクレーム件数が増加傾向を示し、工業1万人あたりクレーム件数を上回った。足を引っ張っているのは主に新興サービス業で、クレーム件数が急増している。サービス業の品質問題は、市場監督管理の主な問題になっている。


 そのうち、オンラインサービス、販売サービス、生活・社会サービス類、通信サービス、文化・娯楽・スポーツサービスがサービス類クレーム件数のトップ5となっている。オンラインサービスクレーム件数は2016年と比べ大幅に増加しており、伸び率は330.86%に達した。ネット通販を中心とする遠隔購入のクレーム件数は、サービス業の中で大きな割合を占めている。一部のシェア自転車新興企業は、デポジットの返還が困難になっている。ECサイト、微商(微信を利用した新ビジネスの従事者)を始めとする個人オンライン経営者やテレビショッピングには、商品のサービス及び品質の不合格という深刻な問題がある。


 サービス業顧客満足度、「比較的満足」を維持


 観測結果によると、昨年の中国サービス業顧客満足度(満点は100点)は74.75点で、前年比2.86ポイント増で「比較的満足」を維持した。


 観測結果によると、中国のモバイル通信、民間航空サービス、オンライン決済、ネット通販などの各種サービス分野における改革措置、国民に利益をもたらす措置が実際の効果を発揮し、社会から好評を博している。


 世界的に見ると、中国の家庭用ブロードバンド、モバイル通信、ポータルサイト、民間航空サービスなどの顧客満足度は米国を上回る。しかしネット通販、オンライン旅行、宅配、生命保険、ビジネスホテルチェーン、大型スーパーなどの生活類サービスの顧客満足度は、先進国との間にまだ一定の開きがある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月31日



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