中国国家発展改革委員会(発改委)は30日、発改委主任の何立峰氏が先ごろ開かれた長江経済ベルト発展推進指導グループ弁公室会議で、長江経済ベルトの発展を推進する5つの重要措置を発表したことを明らかにした。特に、長江経済ベルトの生態保護強化が今後の政策で最も重要になるとしている。
5つの政策のうち3つが、長江経済ベルト生態保護に関する措置となる。何立峰氏は、長江経済ベルトの発展推進が党中央の重大な意思決定で、国家発展にも関係する重大な戦略でもあると説明。水汚染防止・解消、水生態修復、水資源保護、黄金水道の質向上と機能強化、イノベーション地域協調発展システム・メカニズムという5つの面で政策を強化する方針を示した。
今後は、長江沿岸都市部の汚水・ゴミ、加工汚染、船舶汚染、農業非特定汚染源、尾砿の管理工事を進め、全面的な水汚染対策を実現する。また、両岸(中国本土と台湾)緑化行動と水生生物多様性保護工事を実施し、沿岸保護と修復も推進。同時に、飲用水資源地の保護、長江流域水資源連携調整を実施するほか、三峡ターミナルのボトルネック解消に重点を置いて、多様な連絡輸送の発展と総合交通ネットワークの整備を加速する。
長江経済ベルト生態保護の推進は、長江経済ベルトの発展に最も重要な取り組みとなった。発改委、水利部、国家エネルギー局は先ごろ、長江経済ベルト小規模水力発電所の無秩序な開発による生態環境への影響について、長江経済ベルト小規模水力発電所の徹底調査を行うと発表。関連する省政府に対し、小規模水力発電管理制度の改善を督促し、重大な生態環境問題の発生に厳しく対処させる。