米国は現地時間15日、対中貿易措置を発表し、中国に対し再び貿易戦争を仕掛けた。米国のこのような態度の定まらぬ行為は、双方の共通認識を傷つけただけでなく、世界貿易の秩序を損ねた。さらに世界の米国に対する信頼を徐々に瓦解させることになり、最終的にはわが身に被害が及ぶことになる。
この度の中米経済摩擦を振り返れば、双方は5月3日から6月3日の間に3回行われた協議は、誠意ある話し合いの中で問題解決に向けまい進してきた。そして今、トランプ政権は再び現実離れした行動を示し、中国製品に対して「破壊的」な関税を課し、両国の経済貿易関係の対局を顧みることをしない。一国主義と保護貿易主義の道をますます遠くへ向い進んでいる。米国がほしいままに国際ルールを蹂躙することを望み、好き勝手に自らがかつて提唱したルール体系を放棄することは、問題を解決することができないだけでなく、これまでの中米協議の成果のすべてを無にするものであり、米国の国際イメージと信用に大きな打撃をもたらすことになる。
国際経済貿易の枠組みの変化に伴い、米国の世界における競争力は低下し、一国主義と保護貿易主義を推し進めることが「アメリカファースト」を実行する上での最初の一手となった。このような状況では、中米両国の経済と貿易で摩擦が生じることは避けられず、先の見えない交渉や言い争いが常態的となった。しかしこれは一方が信義に背き、独断で貿易戦争を発動しても良いという意味ではない。
貿易戦争をけしかける側は往々にして、その痛みを感じることなしには、道理を欠いたその行為をやめようとしない。米国の一方的な挑発にたいしては、われわれは断固として力強い反撃を加える。国家と人民の利益を守るという中国の立場は変わることなく、経済グローバル化と多角的貿易体制を守るという決意も変わることはない。中国側は、いかなる戦争や困難も恐れることはない。自国の問題を他国に押し付け、一向に定まることのないトランプ政権の行動に対しては、同じ規模、同じ強度の措置で反撃する。「小さないざこざ、中程度の争い、大規模な戦いにも準備がある」