中国自動車工業協会が先ごろ発表した統計によると、中国の新エネルギー自動車産業は今年に入ってから高い成長率を保っている。1-5月の新エネルギー車生産台数と販売台数はいずれも32万8千台で、それぞれ前年同期に比べ122.9%増、141.6%増となった。うち純電動車の生産・販売台数はいずれも25万台に上り、それぞれ前年同期比で105.1%、124.7%増えた。
専門家は、販売台数の大幅な増加について、技術と品質の持続的な向上で消費者の新エネルギー車に対する受入度が広がったと分析。ここ数年、電池コストが大きく上がらないなか、新エネルギー車の走行可能距離は当初の120kmから徐々に200kmへ、さらには300キmへと延び、昨年発売の新エネルギー車は400kmの大台を突破した。
業界内では、中国の新エネルギー車の先行きについて、以下の3つの大きなトレンドが表れるとみられている。
一つ目は、市場競争の激化。新エネルギー車の主要メーカーはいずれも新車発売のペースを加速した。2018年に江淮汽車は新車5-6車種を発売し、比亜迪、北汽新能源、吉利、広汽、奇瑞なども新車発売を加速。外資系メーカでは、フォルクスワーゲン、日産、トヨタなども中国での新エネルギー車発売のペースを上げた。