高まる結婚への不安 「見合い経済」に巨大な可能性

高まる結婚への不安 「見合い経済」に巨大な可能性。

タグ:見合い経済

発信時間:2018-06-20 18:45:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

結婚の枠の外には今、2億人を超えるシングルたちとその家族からなる巨大な見合い市場が横たわる。親たちは見合いの会場を忙しく走り回り、ここから中国ならではの結婚に対する不安が読み取れる。「工人日報」が伝えた。

モバイルインターネットが登場するまでは、親が子のために結婚相手を探す場合には知り合いに紹介してもらうか、結婚相談所に行くか、都市部の公園のお見合いスポットといったオフラインで人が集まる場所に行くなどして、お相手候補の情報を集めるのが一般的だった。そして今では「中国ならではの結婚への不安」には「インターネットプラス」の要素が色濃く反映されるようになった。

調査機関がまとめたデータによると、中国のシングルは2億人を超え、このうち一度も結婚したことのない人が1億4千人に上る。「シングル卒業からの逃避」が前に若い人の間でかっこいいとされたことがあったが、調査してみると、シングルの92%が一人でいる状況を心から楽しんでいるわけではないことがわかった。2017年だけでも、市場に出回る婚活アプリケーションの月間ユーザー数は数千万人に達している。

インターネットが発展を続け、モバイルインターネットも発展するにつれ、中国の結婚適齢期のクラスターでは、ネット第1世代の「80後」(1980年代生まれ)もネット原住民の「90後」(1990年代生まれ)も、モバイルインターネットを利用して結婚対象を探したり、お相手候補とやりとりしたりする人がますます多くなった。

統計によれば、中国のネット見合い市場は巨大で、16年のネット見合い産業の営業収入は34億4千万元(1元は約17.0円)に達し、見合い市場全体に占める割合は36.5%になった。19年にはこの割合が41.7%に達することが予想される。

テレビの見合い番組に人気が出ると、ますます多くの人が「見合い」を話題にするようになった。一連の交流サイトもシングル対象のパーティや大勢の参加者を集める見合いイベント、結婚博覧会、専門のメディアによる大規模な交流活動、大手から小規模のところまで各種結婚相談所による見合い体験などを頻繁に開催するようになった。さまざまな見合いイベントが次々登場し、結婚相談所、交流サイト、メディアから公園、ホテル、レストランまで、こぞって参加して積極的に後押しし、こうして「見合い経済」が一大ブームになった。

経済の発展、社会のリズムの加速、競争の圧力の増大にともない、都市部の男女の多くは仕事や勉強で忙しく、個人的な結婚の問題にかかずらっている時間がないのが現状だ。現在、中国は新たに大規模で急激な「シングルラッシュ」を迎えている。統計をみると、北京や上海のような大都市では、結婚適齢期の青年の独身率が30%を上回る。そうしたわけで、ここ数年は伝統的な見合いが、さまざまな形で改良を加えられた後に再び勢いを増している。見合い産業は今や新たな発展産業だ。少なめに見積もっても、見合い市場で開発可能なビジネスチャンスの規模は年間数百億元に達し、極めて大きな発展の可能性が潜んでいるといえる。

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