欧州委員会は20日、米国による鉄鋼・アルミ製品に対する追加関税への報復措置として、今月22日より総額28億ユーロ規模の米国製品に追加関税を導入すると発表した。
欧州委員会によると、これには米国製の鉄鋼・アルミ製品や農産物が含まれる。EUによる追加関税は、世界貿易機関(WTO)ルールに合致するという。
欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は同日、米国の「一方的かつ不公平な」決定により、EUにはその他の選択肢がなくなったと表明した。
米国のロス商務長官は5月31日、6月1日よりEU、カナダ、メキシコから輸入する鉄鋼・アルミ製品に対して、25%・10%の追加関税を導入すると発表した。
EUの統計データによると、米国のこの措置は価値にして約64億ユーロのEU輸出製品に影響を及ぼした。貿易のリバランスを実現するため、EUは価値にして28億ユーロ規模の米国製品を対象に、直ちに追加関税を導入する。また残りの36億ユーロ分については、後日措置を打ち出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月20日