中国国家統計局が27日に発表した工業企業財務データによると、全国一定規模以上の工業企業利益総額は今年1−5月に前年同期比16.5%増となり、1−4月の伸び率を1.5ポイント上回った。
伸び率は採鉱業が最大、利益総額は製造業が最大
採鉱業の1−5月の利益総額は41.6%増の2333億6000万元で、伸び率でトップを維持した。電力・熱・ガス・水の生産・供給業が伸び率でこれに続き、26.1%増の1814億6000万元を記録した。製造業の利益総額は13.8%増の2兆3150億1000万元で最大となった。
工業41業種のうち、31業種の利益総額が前年同期比で増加し、10業種で減少した。1−5月の主な利益成長源は、鉄鋼、建材、化学工業などの原材料加工利用業種だ。利益の成長が著しかった主な業種は石油・天然ガス開発・採掘(3.6倍)、非鉄金属製錬・圧延加工業(2.1倍)、非金属鉱物製品業(44.6%増)、化学原料・化学製品製造業(27.7%増)、電力・熱生産・供給業(27.8%増)。国家統計局工業司の何平博士は「この5業種全体の一定規模以上工業企業の利益成長に対する寄与度は70%近くにのぼる」と述べた。