米大手コンサルタントのベイン・アンド・カンパニーと調査会社カンター・ワールドパネル(凱度消費者指数)がこのほど発表したリポート「消費の高度化と市場成長の反転」によると、2017年の中国消費財市場の総売上高の伸び率は4.3%と、2016年の3.6%から上昇した。
同リポートは中国の消費者の購買行動を追跡調査したもので、調査を開始した2012年以降で売上高の伸びが初めて前年を上回る年となった。
リポートによると、健康増進とライフスタイルの改善につながることから、中国の消費者の高級品志向は年々高まっているほか、所得の継続的な増加によって購買力も一層高まっているという。直近6年間の1世帯当たり平均可処分所得の年平均成長率は8.2%に達した。
2017年もインターネット通販(電子商取引、EC)市場の規模は拡大基調で推移、売上高伸び率は28%を上回り、ECが小売全体に占める割合(EC化率)は約10%に上った。