中国旅行研究院は6月27日、『中国国内旅行発展年度報告2018』、『中国海外旅行発展年度報告2018』を発表した。報告によると、2017年の中国国内旅行者は延べ1億3900万人で前年比0.80%増、海外旅行者は1億3100万人で6.9%増だった。
2017年の中国人の海外旅行消費は1152億9000万ドル。うち、「爆買い」と言われる買い物の割合は大幅に縮小し、中国人旅行者の消費行為が理性的になりつつあることを示した。
「一帯一路」参加国の活躍度が上昇
国内旅行者の構造を見ると、香港・マカオ・台湾市場は依然として主力となっており、「一帯一路」沿線国の活躍度が上昇している。2017年、中国香港・マカオ・台湾地区は本土旅行市場の主力で、全体の79.09%を占めた。また、外国人旅行者の構造にわずかな変化があり、ミャンマー、ベトナム、韓国、日本、ロシア、米国、モンゴル、マレーシア、フィリピン、インドがトップ10となった。
また報告によると、2017年の国内旅行者の目的は主に観光とレジャーで、消費額は比較的少なく、消費額1001~5000ドルは80%以上だった。外国人旅行者の消費評価は全体的高いが、一部のサービスには弱点も存在する。
中国人旅行者の2017年の海外旅行消費は1152億9000万ドル、買い物の割合が縮小
2017年の中国人に人気の旅行先トップ15は中国香港、マカオ、タイ、日本、ベトナム、韓国、米国、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ロシア、オーストラリアだった。海外旅行の比率は引き続き上昇し、大陸以外の旅行の33.3%を占め、前年比約2ポイント上昇。
旅行先での消費を見ると、海外旅行者の現地の生活体験ニーズが上昇し、グルメ、自然探索、アウトドアスポーツ、避寒・避暑、都市観光、深度体験、療養などの現地でしかできない体験が中国人旅行者に人気がある。旅行スタイルは、フリー観光が増加傾向にあり、ツアー客でも日程を柔軟に設定できるスタイルが人気となっている。
蒋依依氏は、買い物は依然として海外旅行者が最もお金を使う項目だが、割合は大幅に縮小し、日用品を購入する傾向が強く、海外旅行者の消費行為が理性的になったことを示すとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月29日