中国社会科学院財経戦略研究院はこのほど発表した報告書の中で、「改革開放政策実施以降、中国の都市の数が急増し、規模が急激に拡張したことで、都市圏内と都市圏間に産業空間の再構築が生じ、東部・中部一体化が強まっている」と指摘した。
この「中国都市競争力第16回報告書――40年:広がりを見せる都市圏」と題した報告書は、中西部の中核都市の台頭、南北二極化の激化、東部・中部一体化、「1網5帯」を象徴とする中国経済空間の新たな構造が浮き彫りになっているとした。
都市圏間で、製造業が中部都市圏に集まり、ハイエンドサービス業が東部先進都市圏に集まっている。都市圏外の都市の製造業が都市圏に集まり、産業構造がローエンドサービス業に変化している。都市圏内で、成熟した中核都市はハイエンドサービス業に変化し、製造業が周辺に拡散している。成長中都市圏内の中核都市が外部からの人材導入と内部の人材保留により、製造業の集約の加速を実現している。