このところ、世界市場のリスクが強まり、欧米株式市場に弱含みの兆しがみられるなど、市場変動が激化している。こうしたなか、中国A株にどのような影響がもたらされるであろうか?
中国・大連に本拠地を置く大通証券北京営業部の最高マーケティング責任者(CMO)、李龍栓氏は先般、経済日報・中国経済網の経済番組「中韓財経連線・滬港通」に出演し、「世界市場全体の下落基調はA株にプラスに働いている」と指摘、次のように述べた。
「まず、欧米株式市場をみると、米国の足元の株価収益率(PER)の約28倍と非常に割高な水準にある。米株の強気相場は10年ほど続いていることから、いつでも反落し調整局面に入るリスクを孕んでいる」
「次に中国株式市場をみると、足元のA株の平均PERは20倍程度にとどまり、世界的にも割安な水準にある。欧米市場が調整局面に入った場合、A株市場に海外からの資金が流入するとみられ、A株相場には長期的に好調になるだろう」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月2日