M&Aの対象地域をみると、欧州企業に対するクロスボーダーM&Aの規模が前年同期比で倍増の454億米ドルに上った。分野別では、エネルギーと電力が全体の41%に当たる総額315億米ドルとなった。中国企業は、ハイエンドサービス業、先進製造業、ハイテク産業、大消費、大健康などの業界に対する投資意欲が強く、関連分野のM&Aが大幅に増えている。
かつての「爆買い」と異なり、上半期の中国企業による海外M&A案件で不動産、ホテル、映像娯楽、スポーツなどの割合は大幅に減り、「価格プレミアム」も低下傾向にある。評価額が実体の数十倍から百倍にも上る案件はほとんどみられず、中国企業の提示価格は合理的で慎重な水準となっている。
M&A全体の4割超を占め最もホットな分野となるエネルギーと電力業界について、上半期の中国企業による海外M&Aの総額は315億米ドルで、前年同期比の増加率が386.8%の高水準に達した。