中国の重大水利プロジェクト建設が加速

中国の重大水利プロジェクト建設が加速。

タグ:中国水利

発信時間:2018-07-16 13:41:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 今年に入ってから中国で、重大水利プロジェクト172件を中心に水利建設が全面的に加速している。中国水利部によると、6月末時点で、重大水利プロジェクトの新規着工件数は7件に上り、着工件数は累計129件となった。うち18件はすでに完成し、建設中プロジェクトの投資規模は9500億元を超える。重大水利プロジェクトは、国家の水安全保障、水生態改善、経済・社会の持続可能な発展促進を強く支えている。


 供水安全の保障。「南水北調(南方の水を北方に送る)」プロジェクト東・中ライン第1期工事が開通し、その供水量は累計180億立方メートル、受益人口は1億人を超える。青海省の「引大済湟調水総水路(湟水からの水引き込み)」や甘粛省「紅崖山ダム拡張工事」などのプロジェクトもすでに完成。また、安徽省の「引江済淮」、雲南省の「滇中引水」、貴州省の貴州黄家湾などの重大水調整プロジェクトと重点水源プロジェクトの建設が加速し、新規の供水能力は230億立方メートルを超えた。重大水利プロジェクト172件が全て完成すれば、年間供水能力は新たに821億立方メートル増え、その量は杭州西湖5700個余りに相当する。


 生態安全の確保。雲南省の「牛欄江-「滇池補水」プロジェクトでは、周辺100km余りから水を滇池に引き込むことで水質を「濁」から「清」へと変え、水環境回復のエコロジー賛歌を奏でた。「珠江三峡」と呼ばれる広西チワン族自治区の大藤峡水利ターミナルは、「桂中乾燥地区」の渇きを解消するだけでなく、珠江デルタの「塩水侵入」の問題も解決する。河南省と河北省の「引黄冀補淀」は、白洋淀地区の生態環境改善を図る。「南水北調」が完成すれば、受入側となる華北地方の地下水過剰採掘を抑え、北京市や天津市など6省・直轄市の地下水採掘の抑制量は合計8億立方メートルを超え、地下水位の回復につながる見通しだ。

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