ブルームバーグの15日の報道によると、インドの大富豪で「インドのロックフェラー」と呼ばれるリライアンス・インダストリーズのムケシュ・ アンバニCEOがアリババグループの馬雲氏を抜いてアジア1位の富豪になった。
同日の株価で計算すると、 ムケシュ・ アンバニ氏の資産は443億ドル、馬雲氏は440億ドル。父親から会社を受け継いでビジネス帝国を築き上げたムケシュ・ アンバニ氏は、その性格が表れる行動で注目を集めている。
アンバニ氏の父親ディルバイ・アンバニ氏は1958年にリライアンスグループを創立。その1年前の1957年に息子のムケシュ・ アンバニ氏が誕生。人より優れたビジネス力と感覚でディルバイ氏はムンバイの紡績工場を大企業に発展させた。
2002年、リライアンスグループの総資産はインドのGDPの3.5%に相当し、利益はインド全国の民間企業の総利益の30%に達した。ムケシュ氏は16歳の時に父親から経営を学び、1980年代にグループの一員になり、2002年の父親の死後に弟のアニル氏とともにグループを受け継いだ。しかし、2人はすぐに権力争いにより対立するようになり、2004年に徹底的に「分家」した。ムケシュ氏は傘下の石油化学工業を主要業務とするリライアンス・インダストリーズとマンガロール製油・石油化学(MRPL)を管理し、業績を伸ばし、経営戦略の多様化を進め、モバイル通信などの分野に進出し、父親にも劣らない才能を見せた。
個人資産で見ると、ムケシュ氏は国家に匹敵するほどの資産を保有し、インド鉄鋼王のミタル氏を上回り、インド1位を維持している。フォーブスのアジア長者番付で何度も1位に輝き、2007年には株価上昇によりビル・ゲイツ氏を抜いて世界一になった。
2011年、ムケシュ氏は10億ドルを投資してムンバイに27階建ての世界一高級な豪邸「アンティリア」を建設。内部の面積がベルサイユ宮殿より広いため、世間から「金持ちアピール」「インドの貧困人口の割合を無視している」などと批判された。しかしどうであれ、ムケシュ氏とそのリライアンス・インダストリーズはインド社会において「ピラミッドの頂上」に立ち、インド経済の将来に大きな影響を及ぼす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月16日