貿易摩擦の影響が限定的 上半期の貿易は好調

貿易摩擦の影響が限定的 上半期の貿易は好調。

タグ:貿易 上半期

発信時間:2018-07-17 15:28:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国務院新聞弁公室が16日に開いた記者会見において、国家統計局の毛盛勇報道官は、上半期の中国の貨物貿易額が7.9%増加したと発表した。うち輸出額は4.9%増の7兆5100億元、輸入額は11.5%増の6兆6100億元。


 数の高成長を実現したが、中国の貿易構造のさらなる改善も「中間報告書」に示されていた。データによると、今年上半期の中国の一般貿易額は12.2%増で、貿易額全体の59%を占め、前年同期比2.3ポイント増となった。機械・電気製品輸出は7%増で、貿易額全体の58.6%を占めた。


 3月より、中国と米国の経済・貿易摩擦が懸念されており、米国が態度を二転三転させている。しかしながら多くの専門家は、これが中国の上半期の貿易状況に及ぼす影響は限定的と判断した。


 スタンダードチャータード中国マクロ経済アナリストの申嵐氏は、新華網のインタビューに応じた際に「世界の回復の動力が依然として存在しており、各経済体の購買担当者指数(PMI)の伸び率が高い水準に達している。これは世界の全体的な需要が依然として安定的であることを示している。また7月の追加関税導入前の駆け込み需要、元安進行が輸出をある程度促進した」と述べた。


 データはまた、中国の上半期の輸入が同じく高い成長率を維持したことを示した。貿易黒字は9013億元で、前年同期比で26.7%減となった。中国商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は「貿易黒字の縮小には、中国が自発的に関税を引き下げ輸入を拡大した努力と、外部の要素が輸出を制限した影響がある」と判断した。


 外部の状況を見ると、米国が一部の中国製品に追加関税を発動し、経済・貿易摩擦がエスカレートするに伴い、下半期の輸出の安定成長はより多くの不確実性に直面する。申氏は「中国の下半期の輸出は成長が圧力を受ける。しかし米国の追加関税が中国の輸出に及ぼす影響は少なく、GDPの0.2%以内に抑えられる」と予想した。


 申氏は、「中国は貿易面で今後さらなる措置を講じて質を高め効果を拡大し、市場の多元化を推進し貿易の円滑性を高めることで、貿易の健全な成長を維持する」と判断した。


 白氏は、現在の中国の貿易は「規模拡大」から「質向上」の新段階に入っており、貿易規模を安定させると同時に構造調整・改善に取り組む必要があると強調した。先ほど国務院弁公庁は商務部などの部門に「輸入拡大による貿易のバランスの取れた発展の促進に関する意見」を転送した。輸入構造の改善による生産・消費アップグレードの促進、国際市場の配置の改善、多ルートの促進力の積極的な発揮、貿易自由化・円滑化の条件改善という4つの面から、輸入拡大による貿易のバランスの取れた発展を促進する政策措置を打ち出した。


 毛氏は「輸入政策の要素について、近年は高水準の対外開放を推進し、人々の日増しに拡大する美しい生活の需要を絶えず満たすため輸入を拡大し、市場全体の販売の活況と供給を促進した」と述べた。


 海関(税関)総署の黄頌平報道官は先ほど「上半期の貿易の高成長は、通年の貿易の安定と好転の基礎を固めた。国内市場が世界に向け開放と共有を拡大するに伴い、貿易はよりバランスの取れた発展を実現するだろう」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月17日


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