江蘇徐工情報技術股フェン有限公司の陳玉龍CMO(最高マーケティング責任者)によると、製造業の経験はこれまで基本的に熟練技能者の身体の中に蓄積され、業界内で急速に普及展開することはできなかったため、工業の発展には寄与できなかった。しかし今や、ビッグデータとクラウドコンピューティングを通じた大量のデータ処理が可能となり、熟練技能者の経験を基に産業アプリを形成、生産設計・サービス部門などの面でバリューチェーンの接続が進められている。
データ接続はスマート都市建設の土台となる。教育を例にとれば、科大訊飛ビッグデータ研究院の譚昶・執行院長は、「これまで子供の中学入試の応募には山のような証明書類を提出する必要があったが、安徽省蕪湖市では現在、行政事務データの相互接続が実施済みのため、保護者は政府サービスネットに自分の身分証番号を入力するだけで手続き可能だ。同社は今後、この市民サービスを長江デルタの他の都市にも普及させていきたい」と語る。
交通分野では、嘉之道汽車諮詢の徐錦泉会長が、「上海はすでにスマートカーの公道テストに関する規定を発表している。今後は長江デルタで、より多くの場面で広範囲の地域を跨いだ公道テストエリアが形成できれば、スマートカーの発展に大きな助けになる」と述べた。