中国上半期の自動車生産台数と販売台数は、それぞれ前年同期比4.2%増、5.6%増となり、いずれも累計1400万台を上回った。また、中国の上場自動車メーカーは相次いで、中間決算予想を発表。それによると、競争の激化に伴って上場自動車メーカーの業績は二極化し、利益が6割以上減少したメーカーや赤字に陥る見通しのメーカーが出ている。中国政府の新エネルギー乗用車に対する補助金政策の継続的な縮小で国内乗用車業界の競争が激化し、関連する上場メーカーの業績が大きな影響を受けている。
中国自動車工業協会が発表した2018年6月の中国自動車生産・販売統計によると、生産台数と販売台数はそれぞれ前年同期比5.8%増の229万台、4.8%増の227万4千台で、前月比ではそれぞれ2.3%、0.6%の小幅減となった。今年1-6月の生産台数と販売台数は前年同期比4.2%増の1405万8千台、5.6%増の1406万6千台で、増加率は1-5月をそれぞれ4.2ポイント、5.6ポイント上回った。
業界では、全体的な生産と販売の状況から、今年上半期の中国の自動車販売が年初予想より良かったとみられている。