中国国際輸入博覧会が100日カウントダウンを迎えるなか、習近平国家主席はBRICSビジネスフォーラムで「現時点で130以上の国と地域、2800社以上の企業が博覧会への参加を確認している。国内外のバイヤーは15万人以上にのぼる見通しだ」と発表した。
博覧会はありふれているが、この輸入博覧会にはどのような違いがあるのだろうか。これは中国側の貿易自由化を断固支持し、世界に向け積極的に市場を開放する重大な措置であり、各国が中国市場に進出するための新たな場を構築する。習主席が「これは一般的な会議・展示会ではない」と述べた通りだ。
世界にとって、これは「並々ならぬ」メリットだ。中国は今後15年に渡り24兆ドルの商品を輸入し、海外直接投資を2兆ドル導入する見通しだ。輸入博覧会の開催は、各国が中国発展の高速で便利な列車に便乗し、発展のチャンスを共有する条件を創る。
輸入博覧会は中国が国際社会に提供する、「包摂的な互恵の発展」を促進する公共財だ。これには貨物貿易とサービス貿易、企業の展示と国家の展示が含まれる。会議・展示会だけでなく、世界的な重大問題についても議論される。広州交易会、万国博覧会、ボアオ・アジアフォーラムを一体化させたものと指摘する声もある。このような複合的・総合的な場を通じ、地球村の村民が相互接続し、融合しつつ発展できるようにする。これが輸入博覧会の初志だ。
中国にとって、これは「並々ならぬ」チャンスだ。輸入博覧会は消費とサービスの輸入のみでなく、一連の新技術と新基準を中国にもたらす。この「世界の鏡」の前に立つ中国企業は長所を見習い短所を補うことで、経営理念を更新し、革新力を高め、モデルチェンジ・アップグレードに新たな動力を提供できる。
高品質発展は、「有無」から「良し悪し」への変化だ。一般人の高品質な暮らしを実現し、商品とサービスのさらなるアップグレードを求める。輸入博覧会を通じ、ニュージーランドの牛乳、カナダの魚介類、南米の果物など人気商品が一般世帯に入る。これは中国が輸入拡大により消費アップグレードを支持する具体的な行動であり、中国の一般人にとっては紛れもなく朗報だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月27日