中国国家発展改革委員会(発改委)は近年、供給側の構造改革を取り組みの柱とし、実体経済の振興と産業の革新的発展に向け一連の政策措置を打ち出した。
発改委産業協調司の蔡栄華・副司長は先ごろの記者会見で、「今年上半期の統計を見ると、これらの政策措置は確実に成果が上がった。世界経済の回復が鈍いなか、中国の製造業とサービス業の発展は安定成長・構造改善・効率向上の良好な流れを維持した」と述べた。
蔡栄華氏は統計を踏まえ、安定成長の主な動きは次の数字に表れていると指摘した。具体的には、◇上半期は一定規模以上の製造業の付加価値額が前年同期比で6.9%増加、1-7月は6.8%増加し、産業の成長拡大が続いている。◇一定規模以上のサービス業の付加価値額は同7.6%増加し、サービス業の経済成長への寄与度は60.5%に達した――。構造改善については、◇一定規模以上のハイテク産業・設備製造業の付加価値額の伸び率はそれぞれ11.6%・9.2%と、製造業全体を大きく上回った。◇1-7月の新エネ車・産業ロボットなどの生産量の伸びも大きく、新エネ車の伸びが68.6%、産業ロボットが21%に上った――。これらにより産業の高度化が加速していることが証明された。効率向上については、◇上半期の一定規模以上の製造業企業の利益の伸びは14.3%に達し、主力事業収入の伸びを4.4ポイント上回った。◇主力事業収入の利益率は6.2%と、前年同期を0.23ポイント上回り、良好な伸びを維持した。