現在、インターネットが人々の生活のあらゆる分野に浸透しており、伝統民族企業である老舗もインターネット時代に突入している。今回発表された老舗緑書には、山東省の老舗が例として取り上げられている。同省の老舗協会統計によると、15年、同省の老舗企業の規模は平均5億100万元(約83億6670万円)で、16年は5億4100元(約87億4800億円)だった。そして、17年は5億8900元(約95億2400万円)に達したと見られている。つまり毎年平均8.43%のペースで成長している計算になる。このように、老舗企業の平均規模は毎年拡大している。また、15年、老舗企業92社が、各種ネット通販プラットフォームに合わせて184店舗を開設し、ネット通販による売上が33億4700万円(約541億2100億円)に達した。16年も、企業のネット通販を活用した販売ルート拡大は加速し、その売上が40億元(約6470億円)に達した。17年、ネット通販を活用している老舗企業は178社に達し、その売上は前年同期比26%%以上増の49億元(約792億円)に達したと見られている。このように、老舗は、時代の変化に積極的に適応し、インターネットという新たな販売ルートを活用して、新たな活力を得ている。
老舗の発展の歴史を見ると、老舗は現在、復興・モデル転換の段階に位置し、社会的価値と経済的価値の再建と実現を目指している。伝統の継承とイノベーションという観点から見ると、企業自体の問題や外的環境の要素などから、老舗企業は往々にしてイノベーションが不足しているものの、一部の老舗企業は積極的にイノベーションを模索しており、発展の新たな局面を開拓している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018 年8月25 日