ここ数年で、中国のデジタル・エコシステムは急速に発展した。統計によると、中国のモバイルインターネット利用者は7億2400万人に上る。アプリの機能やオンライン・オフラインの統合などにおいて、中国のインターネット合理化の度合いは他国を大きく上回る。この潜在力の大部分は二次元バーコードが主導している。数日前にわたしが北京で会ったストリート・アーティストは、二次元バーコードが描かれたマークを自分のそばに置いていた。もし、彼のパフォーマンスが気に入れば、あなたは二次元バーコードをスキャンして彼にチップを送ることができる。
生活消費も、中国のインターネット大手が力を入れている分野だ。上海や北京などの都市にあるニューリテール・スーパーでは、セルフレジとヒューマン・マシン・インタラクションを通じ、ショッピングが次第にデジタル化している。
中国のデジタル経済がもたらした利便性には、とても驚かされる。オンライン販売はもちろん人々に深い印象を与えているが、本当に注目すべきは宅配だ。風邪薬からタバコ、さらには鍋だってあなたの家に送り届けてくれる。しかも、飛ぶように走る高速列車でも利用できる。北京から安徽省へ向かう高速列車で車内のファストフードに飽きたわたしと同僚は、鉄道アプリで出前を頼んだ。約30分後に列車が次の駅に着くと、配達員が車内に素早く乗り込み、頼んだ食事を時間通りに座席まで届けてくれた。アプリがあるだけで、全ての事を手軽に済ますことができる。なかでも、わたしが最も気に入っているのはインターネットとオフラインの融合で、例えば、携帯電話でお年玉を送れることだ(作者Mithila Phadke)。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月27日